自給率向上 安全な野菜を自身の手で作りませんか。

自給率向上 安全な野菜を自身の手で作りませんか。

・1区画 (10㎡~15㎡)の1年間の利用(年間契約)
・農機具・水の利用
・収穫祭・イベントへの参加

12月末までキャンペーン価格
初年度運営費       15,250円    10,500円
利用料金(1区画)   月額5,250円  月額3,150円

28.8.12

トマトが割れる原因


トマトが割れる  夏の終わりにはマスクメロンの様な(そんなイイもんじゃない)感じに割れます。

皆さんも経験があると思いますので、対策を下記に纏めました。


1 症 状
 トマトが赤くなるころになって、へた付近から割れる症状を、裂果といいます。症状のちがい
からへたから花落ち部まで縦に割れることを放射状裂果、肩の周囲を円状に割れることを同
心円状裂果といい混合型もあります。収穫直前に発生し割れ方がひどいとそこから腐ってき
ます。

発生しやすい作型
・露地栽培・簡易雨除け栽培・パイプハウス栽培(抑制) 夏季の高温・乾燥時~秋冬の気温
低下時まで

2 発生のしくみ
(1)放射状裂果
  へたのまわりにコルク層ができやすく皮が弱い品種に発生が多いです。はじめ、へたのま
わりのコルク層から発生し、次第に亀裂が大きくなって放射状となります。

(2)同心円状裂果
  果実の肩の果皮細胞が直射日光に長時間さらされることによって老化し、細かいリング状
に裂けます。葉の小さい品種は果実にあたる日射量が多くなるため発生が多いです。
 どちらの場合も果実の内部からの膨圧(内側から太ろうとする力)に、皮が耐え切れなくなっ
て裂け始めます。露地栽培の場合は雨がトマトに当ると割れやすくなりますし、降雨やかん水
により急激に根から水を吸うと、果実肥大が進むため割れやすくなります。1日のうちでは早
朝に割れが進むことが多いようです。


3 対 策
(1)雨除け栽培
  露地栽培の場合、雨がトマトに当らないように雨除け資材を設置します。資材は園芸店か
JAなどで購入できます。強風に弱いのであらかじめ支柱やヒモで補強をしておくとよいでしょ
う。

(2)かん水の適正化
  乾燥時に多かん水をおこなうと発生が多いので、果実収穫期は極度の乾燥、多かん水を
避けましょう。降雨による浸水過多を裂けるためうねの周囲に溝を掘り、低地の場合は暗渠
(地下の集水パイプ)を設置するとよいです。

(3)日焼け対策
  東西うねの場合、定植時に花を北側に向けるように定植すると日焼け防止になります。こ
れはトマトの花が同じ方向に咲く習性を利用した方法です。また南北うねの場合はうねの内
側に向けてやると良いでしょう。生育中のねじれにより花が外側を向いた場合は、新聞紙など
でトマトの果実ごと遮光すると良いでしょう。

(4)微量要素
  カルシウムやホウ素が不足すると裂果が増えるので、基肥や追肥にBM畑作やMMB燐加
安などのホウ素入り肥料と過燐酸石灰を混ぜて施用すると良いでしょう。施肥バランスが崩
れたり、根が弱ったりしても微量要素不足はおきますので、土作りと適正な施肥管理が大切
です。
また収穫中に微量要素を葉面散布する方法もありますが効果は不安定のようです。

(5)温度管理
  夜温が12度を下回ると果皮がかたくなり発生が多くなります。また10度を下回ると朝露な
ど果実に水滴が付き割れやすくなるので、ハウスなどで加温出来る場合は最低気温12度以
上に保つと良いでしょう。

(6)未熟果収穫
  赤くなる前は裂果が少ないので、トマトの肥大が進み、果実色が緑からやや淡い緑色にな
ったころ収穫し、日陰で3日~5日ほど放置すると赤くなります。樹上での完熟果ではないの
で不満はありますが、割れて食べられないよりはましですので、家庭菜園でおすすめです。

(7)品種選定
  残念ながら、タキイ種苗の桃太郎兄弟は裂果抵抗性がありません。どうしても桃太郎兄弟
にこだわる場合は、上記(1)~(6)をご検討ください。品種にこだわらない場合は、サカタのタ
ネの「サンロード」や「麗夏」などには裂果抵抗性があります。

0 件のコメント:

コメントを投稿